
司法制度改革による法曹人口の増加、グローバリゼーションの進行、経済社会の市場化、法意識の変化などにより、これまで閉鎖的、安定的であった我が国のリーガルマーケットは大きく変動を始めようとしています。
企業の社会的責任論の高まり、内部統制・コンプライアンス重視の経営への移行・法制度改正などにより企業で法務・コンプライアンス業務に従事するスタッフの数は急増し、法務ニーズが拡大しています。弁護士業界では国内事務所の合併・再編、外国弁護士事務所の業務拡大が徐々に進み始めています。司法制度改革による法曹育成制度のもと新しいタイプの法曹も生まれようとしています。近年欧米のリーガルマーケットで起こった変化のスピードと比し、そのスピードは遅いものですが変化は確実に進んでいます。
また、ITの社会への浸透により情報の伝達量、速度は私たちの行動様式を大きく変え始めています。誰もが容易に情報にアクセスでき、情報発信し、交流できる状況が広がり、個々の業務分野に限らず、世界的レベルで情報の平均化、社会のフラット化が進んでいます。こうした事態は、企業社会への影響のみに留まらず、世界的に見ても法律業務など専門プロフェッショナルの行ってきた業務分野にも影響を与え始めています。今後、法務・コンプライアンス業務もITの有効活用を無くしては有効に機能を果たせなくなる事態も予想されます。
我が国の法務関係者は、近年世界先進国で始まった法律業務のサービス産業化、グローバル化、IT化という大きな変化に直面しているのです。

ところが、我が国の法務関係者にとって、最新の情報によりこうしたリーガルマーケットの変化に対応することが重要であるにも拘わらず、この業界の情報の流入量、速度は社会の他の分野と比し極めて貧弱なものです。絶対的に数の少ない弁護士業界、情報を独占化する行政、企業ごとに孤立している企業法務、社会との接点の希薄な大学、教育機関等により、情報はそれぞれのセグメントで分断、偏在、滞留しているのではないでしょうか。こうした状況は、正しい情報による合理的判断を阻害し、我が国の法律業務の効率性、経済性を歪めていると私たちは考えています。
法曹人口の増加、法務ニーズの増大、社会的意識の変化により、今後法務・コンプライアンスに携わる人々の流動化は進んでいき、法務・コンプライアンス関連の市場は、拡大の一途をたどることが予想されますが、それに伴い法務・コンプライアンス情報の流動化も一層進んでいかなければなりません。
私たちは、ITを最大限活用し、我が国の法務・コンプライアンス関係者及び今後それに関わろうとしている人たちにアクセスの容易な情報交流・交換のプラットフォームを提供します。公式・非公式に拘わらず実務的、日常的、タイムリーな法務・コンプライアンスに関連するあらゆる情報が、業界ごとに分断されることなく私たちのプラットフォームで交流・交換され、平均化され、我が国の法務・コンプライアンス分野の活性化に寄与することを期待しています。
|