レポート[report]

2018.
8.13

2018年5大事務所のパートナートラック -4-

2018年5大事務所のパートナートラック -4-

7.5大事務所のアソシエイト弁護士

 新人弁護士採用にも表れるよう5大事務所のアソシエイト弁護士の出身大学は、TMI総合を別として東大偏重が進んでいます。その他は慶應、早稲田大学出身者が目立ち、京大や中央は法曹人材を多数出している割に5大事務所では少数派となっています。4大事務所に割り込んできたのが、出身大学の東大比率の低い出身大学に多様性のあるTMI総合であることは興味深いところです。



 5大事務所のアソシエイトの男女割合は、多少の違いはあるもののほぼ法曹の男女割合となっています。5大事務所のジェンダー格差の問題は、前述のようにパートナー昇格についてです。



 5大事務所のアソシエイト弁護士の出身大学は、TMI総合を別として東大偏重となっています。その他は慶應、早稲田大学出身者が目立ち、京大や中央は、法曹人材を多数出している割合には5大事務所では少数派となっています。他の4大事務所と異なり、TMI総合のアソシエイトの出身大学は東大偏重ではなく多様になっています。


5大事務所アソシエイトのジェンダー別割合




5大事務所アソシエイトの出身大学別人数




5大事務所アソシエイトの出身法科大学院別人数




5大事務所のジェンダー別法科大学院出身者数






8.新人弁護士(70期採用)

 5大事務所の70期新人弁護士採用総数は既報の通りですが、ここ数年毎年増加しています。法曹人口が抑制されているにもかかわらず、5大事務所の70期の新人弁護士採用数は増加し、とうとう法律事務所就職の弁護士総数の7人に1人、約15%にもなりました。5大事務所の初任給レベルの高いことは一般に知られていますが、5大事務所の新人弁護士採用数が今後も増えていくのであれば、全体の新人弁護士(事務就職も企業就職も)の初任給レベルも上昇していくことでしょう。



 5大事務所採用の新人弁護士の出身大学及び出身法科大学院は、圧倒的にいわゆる上位校が占めています。一方、5大事務所の中で長島大野・常松の新人弁護士採用の中で予備試験合格者の割合がもっとも高いことが目を引きます。



 5大事務所の採用の新人弁護士の男女比はほぼ司法修習終了者全体のそれと同じ程度となっています。男女参画社会を考えるのであれば、比較的ジェンダー格差の低い法科大学院の女性入学を推進し、比較的ジェンダー格差の少ない行政や企業など新しい職域に女性の進出を図る長期的な施策が必要でしょう。


5大事務所新人弁護士の採用人数推移





5大事務所新人弁護士の採用人数推移





5大事務所新人弁護士の出身大学別人数





5大事務所新人弁護士の出身法科大学院別人数





5大事務所新人弁護士のジェンダー別割合






9.予備試験合格者(2018年度採用)

 5大事務所はこれまで新人弁護士採用で予備試験合格者の採用を増やしてきました。ところが、70期の採用では、5大事務所全体で、昨年と比べ17名減少し、全体の割合は23.5%となりました。一方、予備試験合格者採用の女性の割合は若干増加し13.6%となっています。



 70期の予備試験合格者採用の減少は例外的なのかわかりませんが、全体の司法修習終了者採用数が右肩上がりで毎年伸びている中、この予備試験合格者採用数の減少は注目されます。こうした5大事務所による予備試験合格者採用は、高額な初任給を考えると予備試験制度で当初謳われた、経済的な問題を抱える法曹志願者の支援とは実態が大きく異なっているのではないでしょうか。


5大事務所の70期予備試験経由者の割合



5大事務所のジェンダー別70期予備試験経由者の割合







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