レポート[report]

2018.
6.25

ジュリスティックス通信 2018.6

ジュリスティックス通信 2018.6

■INDEX ■

[1] 2018年司法試験受験者向けイベントレポート(参加者アンケート結果紹介)
[2] 2018年6月4日付日本経済新聞朝刊「私見卓見」に弊社役員野村の記事掲載のご案内
[3] ジュリナビ採用実績情報更新のご案内

*ジュリスティックスは、毎月1回、弁護士・司法修習生・修了生のご採用に関する情報をメールマガジンにてご案内しております。ご登録はこちら


[1] 2018年司法試験受験者向けイベントレポート(参加者アンケート集計結果紹介)

採用プレイヤーの増加と採用活動の多様化・早期化

■ 弊社主催・参加の各種イベント一覧(資料提供のみ・開催予定含む)

日程イベント
5月21日(月)中央大学法科大学院 合同企業説明会
5月23日(水)早稲田大学法科大学院 法律事務所・企業合同説明会
5月25日(金)ジュリナビ×三井物産株式会社タイアップ就活セミナー
5月25日(金)クロスボーダーロイヤー・リーガルマーケット最前線セミナー
5月26日(土)上智大学法科大学院 修了生向け就職セミナー
5月28日(月)慶應義塾大学法科大学院 合同企業説明会
5月30日(水)一橋大学法科大学院 合同企業説明会
6月1日(金)立命館大学 学部生向けキャリアガイダンス
6月7日(木)ジュリナビ就活セミナー~法律事務所就職編・企業就職編~
6月16日(土)日本弁護士連合会 企業内弁護士セミナー
6月22日(金)兵庫県弁護士会 司法修習プレセミナー
6月24日(土)法科大学院キャラバン2018 東北会場
7月5日(木)ジュリナビ就活セミナー~大阪開催~

 今年も司法試験終了後から、首都圏の法科大学院個別の就活セミナーや、合同企業説明会の冒頭に採用マーケット情報提供・修了生の就活ノウハウの説明という形で、登壇させていただきました。各法科大学院個別のセミナーとジュリナビ主催の就活セミナーで、延べ約400名の修了生に参加いただきました。(*6月20日時点、学部生・一般対象のイベントは除外)


 法科大学院での合同企業説明会においては、毎年、法務部員採用に積極的な企業が多数参加していますが、年々新たな企業が加わるとともに、弊社宛に合同企業説明会を実施している法科大学院をお問合せいただく企業様も増えており、法務人材の需要はますます高まっています。


 また、早稲田大学法科大学院などでは、合同説明会に複数の法律事務所が参加し、事務所も法科大学院へ積極的に採用活動を実施するようになったのだなと、マーケットの変化を感じました。最近は渉外事務所などがサマークラークのみならず、法曹志望の学部生向けインターンを実施するなど、採用のためのアプローチがどんどん多様化・早期化しており、競争が加速していることが窺えます。


 渉外事務所の採用拡大に引っ張られる形で、修了生の就職活動は年々前倒しになっており、合格発表前に複数の内定を得ることも珍しくなくなっています。三井物産をはじめとする総合商社やメガバンクなど、修了生・司法修習生を採用している企業は人材の確保に注力しており、この売り手市場は暫く続くものと思われます。


ジュリナビの集客を利用した採用活動

 今年、ジュリナビ主催のイベントでは初の試みとして、三井物産株式会社様(以下三井物産)とタイアップして、ジュリナビ就活セミナーを開催しました。会場には100名以上の修了生が来場し、ジュリナビからは就活に関する説明が、そして、三井物産の法務部員の方々からは企業法務や業務への取組みに関する具体的な説明がなされました。セミナー終了後には、三井物産の法務・採用担当の方々による個別対応のセッションも設けられ、長蛇の列ができました。


 渉外事務所の採用拡大に引っ張られる形で、修了生の就職活動は年々前倒しになっており、合格発表前に複数の内定を得ることも珍しくなくなっています。三井物産をはじめとする総合商社やメガバンクなど、修了生・司法修習生を採用している企業は人材の確保に注力しており、この売り手市場は暫く続くものと思われます。


 このようなマーケット状況もあり、ジュリナビでは直近数年、複数の法律事務所・企業から採用コンサルティング支援(RPOサービス、タイアップセミナー等)のご依頼を受けている他、就活セミナーの資料の中で求人情報の紹介もご案内しています。


 合格発表を待ってから就活を始める受験者もいる中、この時期の就活セミナーに参加するくらい就活に積極的な修了生に、しかも一度に大人数にアプローチできることもあり、好評をいただいております。(タイアップセミナーあるいは資料への求人情報掲載について、来年度ご利用ご検討の事務所・企業様におかれましてはご相談下さい。)


ジュリスティックスのデータ活用の広がり

 これまで弊社は、ジュリナビ主催の各種イベントや本メールマガジン等で様々なデータをご案内しておりますが、昨年からは法科大学院新入生向けのキャリアガイダンスを全国各校で開催し、入学間もない学生の皆さんに法曹・法務人材の中長期的なキャリア形成について知ってもらうべく各種データ、具体的事例をご紹介しています。


 また、その他にも立命館大学のような学部生向けのキャリアガイダンスを開催、法科大学院協会主催「ロースクールへ行こう!!(法科大学院キャラバン)」に出展させていただき、全国各地の会場にて学部生をはじめとする法曹志望の若い世代にも、各種データなどの情報提供をしています。


 学生や修了生は(実情としては多くの実務家法曹・企業担当者もですが)、法曹・法務人材に関する統計データおよび具体的なキャリア事例に触れる機会がほとんどないため、アンケートを見ていますと「非常に有益だった」「司法試験だけでなくキャリアについても考えるきっかけになった」という旨の感想が多く寄せられます。


 さらに、今年は新たに日弁連や兵庫県弁護士会からもお声掛け頂き、今年の司法試験受験者向けのイベントで各種データの資料提供やパネリストとして登壇させていただきました。今後もより広範な対象の学生と、様々なルートからより多くの法曹志望の方々へ情報提供をして参ります。


就活セミナーのアンケート結果(*各種セミナーアンケート結果を集計し抜粋)

■ 出身法科大学院別の参加率(上位10校)

法科大学院割合
慶應義塾大学法科大学院21.9%
中央大学法科大学院20.2%
早稲田大学法科大学院15.8%
東京大学法科大学院9.3%
一橋大学法科大学院7.7%
首都大学東京法科大学院3.8%
上智大学法科大学院2.2%
北海道大学法科大学院2.2%
明治大学法科大学院2.2%
創価大学法科大学院1.6%

 やはり定員数の多い法科大学院修了生の参加が多かったですが、特にセミナー前に個別に法科大学院で就活セミナーを実施した法科大学院の修了生の参加が目立ちました。


Q.ジュリナビ就活セミナーへの参加は何回目ですか?

初めて2回目3回目以上
56.9%34.1%9.0%

 個別法科大学院での開催分含め、就活基礎編、法律事務所就職編、企業就職編など内容ごとに複数回参加する修了生が半数近くいました。


Q.就職を検討するにあたり重視する点について、次のうちAとBどちらに近いですか?

AAに近いややAに近いややBに近いBに近いB
歴史・規模・安定性1.8%29.4%54.6%14.1%ビジョン・将来性・成長性
仕事内容11.0%58.9%28.2%1.8%待遇・報酬
独立1.8%22.6%57.9%17.7%所属
ワークライフバランス6.7%36.6%47.0%9.8%スキル・キャリアアップ

 弁護士というと独立志向が強いイメージがありますが、就活中の修了生においては、事務所・企業への所属意識が高く、待遇よりもまずは仕事に取組み、自身の成長を求める姿勢がうかがえる結果となりました。ワークライフバランスとスキル・キャリアアップは個人によって志向が分かれ、拮抗しているのも特徴的です。


Q.既に内々定を得ている法律事務所・企業等はありますか?

複数ある1つある選考中これから応募・エントリー
0.6%1.9%11.3%86.3%

 大手事務所の内定出しの解禁が6月1日でしたので、ほとんどの人はこれから応募・エントリーという段階でしたが、早くも内定獲得、選考に進んでいる修了生も一部いました。


Q.就職活動の情報はどこから得ていますか?

大学・法科大学院求人メディア先輩・知人等その他
29.6%54.9%13.4%2.0%

 就活情報の収集は求人メディアが中心ですが、最近は法科大学院のキャリアセンターなども修了生の就活をサポートしており、また、先輩や知人の伝手などで情報収集を行っているようです。


Q.本日のセミナーはいかがでしたか?(*各種セミナーアンケートより抜粋)

 - 就活について何もわからない状態だったので、事務所の違いや就活スケジュール等とても参考になりました。具体的な数字と経験に基づいた話だったので分かりやすく、説得力があり、ためになりました。

 - 学校で言われていることと違うことが多いので、参考になった。例えば、法曹の活躍の場、内定持ちの強みなど。

 - 実際に法務部の方の業務のスケジュール感や、営業の方と協同して案件に対応するのかを具体的な事例を交えながら伺えたことが参考になりました。

 - インハウス→法律事務所というキャリア形成も十分ありえるというお話を伺えたことを始めとして、情報収集やマーケット、キャリアプランニングなど、まっさらの頭の中に就活のフレームワークを与えてくれるような大変参考となるセミナーだと感じました。

 - 就職活動先の、顧客・クライアントに着目するという視点は持っていなかったので非常に参考になりました。ただ、それをどのように調査すればよいのか分からないので、その点についての具体例もあるともっと良かったです。


Q.法科大学院について、良かった点・役立った点(*各種セミナーアンケートより抜粋)

 - 法的思考能力(基礎的能力)の育成。卒業後には、教授の個人的な紹介をしてもらうことができる。(学部よりは、教授との距離が近い)

 - 双方向の授業であったので、自らのリーガルマインドを深めることができた点。

 - 人脈作り、司法試験に直接関係のない学術的分野についても幅広い知識を得られた。体形的法知識の取得。

 - 実務家の先生方の授業は、司法試験に直結するものや、実務的な視点を取り入れたものが多く、役に立った。

 - キャンパスにてたくさんの企業の説明会を個別にしてくれる点。


Q.法科大学院について、改善してほしい点(*各種セミナーアンケートより抜粋)

 - 司法試験に向けて、3年後期からの必修授業を抑えて欲しい。もう少し司法試験対策に重きを置いた授業を充実させて欲しいと感じた。授業の指定(選択必修)が多く、自分の興味ある分野を自由に学ぶことが難しかった。

 - 在学中の経験が学業のみに偏りやすく、社会人になるための経験が少なくなる。勉強に時間がかかるため、プライベートでも就職を見据えた資格の勉強の時間がとりにくい。

 - 教授陣は皆様すばらしいのですが、ごく一部司法試験とは関係ないことばかりお話される方がいるので困ります。

 - 費用対コストでコストがかかる。時間的にも金銭的にもコストが高い。

 - 弁護士としてどう働いていくか、どのように弁護士になるかまでを考えておらず、司法試験合格に終始したプログラムしかない、あるいは教授・教員もそのような観点を有していないため、キャリアパスに関する情報収集を行える環境にありませんでした。合格さえすればよいと考える先生・学生が多く、どのように法曹となるべきかを考え議論することはありませんでした。もう少し、リーガルマインドを前提として長期的な視点で法曹教育を行う機関になってほしいです。



[2] 2018年6月4日付日本経済新聞朝刊「私見卓見」に弊社役員野村の記事掲載のご案内

 6月4日付の日本経済新聞朝刊「私見卓見」に弊社執行役員野村の記事が掲載されました。


 ■ 企業法務人材の育成強化を 野村慧 ジュリスティックス執行役員

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31244970R00C18A6SHE000/

(*日本経済新聞社様のウェブサイトへジャンプします。)



[3] ジュリナビ採用実績情報更新のご案内

 ジュリナビの採用情報について、法律事務所と企業の司法修習生新卒採用実績情報を更新しました。


 過去に司法修習生の新卒採用実績のある法律事務所、企業について、各修習期の1月末時点の採用人数を記載しています。直近3期分の修習期や都道府県での検索も可能ですので、希望する就職地域における採用実績のある事務所や企業を知りたい場合にご活用下さい。


 ■ 法律事務所の採用情報


 ■ 企業の採用情報



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